日記

2007年04月13日


 「アートフェア東京」の最終日に行ってきました。
前回の同フェアーは行っていないので、NICAFと比べると小割のブースがたくさんあって、個展形式よりも販売を主眼とした展示が多かったように思いました。古美術から現代アートまで盛りだくさん手ごろな価格のものもあって、アメ横のガード下を歩いているようなワクワク感と親しみやすさがあって良いと思いました。

人それぞれと思いますが、私などは作者の経歴や価格の表示があったほうが安心します。
あるブースで知人に出くわしたら「こういうのはいくら位するのかね」と言われるのでので、これ幸いと担当の人に聞くと「2億円です」・・・。高額なものは表示しにくいのでしょう。
どのくらいがボーダーか分かりませんが、新進作家などは表示していただけたらと思いました。

価格表示されているものを見ると、2千円から数万円のものがたくさんありました。次回は皆さんも行かれたらどうでしょう。






2007年04月08日


 新国立美術館へ初めて行ってきました。(金曜日)
ガラスの壁面は、小さなパーツで組まれているので威圧感がなく、有機的で親しみやすい感じがします。ロビーには奥に小さく手前に大きな逆円錐形の塔が2つあって、これを3階から見ると遠近効果で巨大な塔が聳えているように見えます。まるで手塚治虫の描いた未来都市のイメージのようです。
展示室は大空間を確保した機能的な作りで、お目当ての展覧会を探しやすく、私としてはこの美術館に好印象を持ちました。

まず「モネ展」は作品数の多いことと、会場構成が自然な流れでよいと思いました。現代美術と関連付けた展示(最近の傾向なのでしょうが)をはじめてみましたが、単に印象派のファンという人に現代美術を見てもらうきっかけになれば、良いのではないでしょうか。
ある部屋には、松本陽子、李禹煥とマーク・ロスコが一緒に展示されていて、またある部屋にはリキテンシュタインとアルバースが展示されていたりと、モネだけでも97点あるというので2倍楽しめます。
当日は内覧会ということもあり、協賛企業の社長、多くの画家、評論家などが来られていて、田舎の日常とは違った雰囲気を感じることが出来ました。

帰りには「異邦人たちのパリ199-2005ポンピドーセンター所蔵作品展」を見ました。
年齢とともに何事にも感動してしまうという訳でなく、この美術館と「モネ展」は充分世界基準に足るすばらしいものであると思いました。




2007年03月31日


 火曜サスペンス最終回、水曜日は天皇陛下が来られ、今日は「アド街天国」という番組で川越を紹介するそうです。さして観光資源があるわけでもないのに、度々川越が紹介されてありがたいことです。
いいところは沢山あるのに何で川越がと思えば、お客様曰く「電車賃とあと駄菓子でも買えばお金を使わずに暇がつぶせるからいいんじゃないの」ということらしい。
すると潤っているのは鉄道会社だけのようだ。
この際「日光江戸村」のように「川越江戸村」にしてしまったらどうだろう。木戸を作って入場料を取る。和服を着てうろうろしていたり、そこらの道を掃除していても配当がもらえる(なにしろテーマパークですから)。いいですねー・・・。

急に話は飛びますが、昔パリ万博とかシカゴ万博のころジャポニズムブームだったそうです。吉田博という版画家(私は好きです)は、アメリカに展覧会ツアーに行くと、今のお金で億の単位を手にしたそうです。
クールジャパン、現在もまさに映画、音楽、美術、・・日本がカッコイイというジャポニズムブームです。画廊業界は国内の低迷もあって、生き残るには外国に出るしかないというような雰囲気があるように思います。しかし、誰もが出来るわけでもありません。国は観光に力を入れるらしいので、美術業界にも外国から人を呼ぶ方法はないものでしょうか。





2007年03月27日


 春爛漫、昨日は天気もよかったのと都合もあって、所沢航空公園の桜を見てきました。まだこれからという感じでしたが、何本か満開の木もありました。
明日は9時から交通規制とのことなので、電車通勤しなければならないか。1キロくらいのところに警備が1000人もでるとのこと。事故がないようにとのことでも、厳重な警備で皇族を遠く感じてしまうような気もします。




2007年03月18日


 新に現代美術のオークション会社が出来た。
オークション会社はいずれ大手に集約していくのではないかと言われていたが、まだその時期ではないらしく、現状は月に何度もいろいろなオークションが開かれている。
コレクターにとっては、下見会はいろいろな作品を見られて楽しいし、売り買いの場が増えるのだから好ましく思えるだろう。
主催する側にとっても、作品やコレクターの発掘につながるわけだから良いわけだ。
私は株の知識はないのだけれども、美術品も株式のように売買の場(市場)が出来ることで、参入してくる人が増えることになるのだろうか。
しかし美術市場は小さいので、ファンドのような大きな資金が参入すると、容易に支配できてしまうであろうことと、株式市場のようにインサイダーなどの規制がないことが、今後問題になるかもしれない。







2007年03月17日


 先日上野から銀座、渋谷へと一日で沢山見て回ろうと頑張ったら、今年は大丈夫と思っていた花粉症を発症してしまった。
どこの画廊も忙しそうなので、お邪魔にならないように見て回ったつもりでも、コーヒーを入れていただいたり結局お邪魔虫のようで心苦しい。(またネガティブになってしまう)
つまり、画廊を見て回るのもけっこう体力がいったり大変なのに、遠路川越まで見に来てくださる方が多少なりいらっしゃることに感謝しなければならないと、つくづく感じました。

今月の最後の週に天皇陛下が川越見物に来られるとのことなので、あまり関係ないかもしれませんが、その週一週間、小企画 秀作版画展としました。




2007年03月13日


 日曜に大沢宅をお訪ねした。今回の成果は、大沢昌助が美校時代に同級生と「流黒」という創作版画誌を出していたことを知ったことだ。第5号まで確認できた。大正15年創刊号(表紙は大沢の作品)


昨日は庭木の剪定作業をした。昨年切り詰めたミモザがまた大きくなってしまった。







2007年03月10日


 県立美術館のアイオー ギャラリートークへ行った。
トーク会場は勿論、ロビーも人であふれている。県立美術館にこれほど人が入っているのを見たのは初めて。「シュールリアリズム展」をやっていたが、何か他にイベントでもあったのだろうか。

アイオーの話は、知らなかったことも多くたいへん興味深かった。昨年ナムジュンパイクが亡くなって、フルクサスのメンバーもほとんどいなくなったこともあって、ニューヨークのアトリエを昨年引き払ったとのことである。
自分もサインを頂戴しようと並んでいると、すぐ前の若い女性がアイオーと「父が内科画廊をしていまして・・」などと話していた。この伝説的な画廊が新橋にあったのは、ずいぶん前なのに、こんなに若いお嬢さんがいたと言うのに少々驚いた。





2007年03月07日


 「New Works 小品展」は多くの作品が売約となり、好評に終了しました。ありがとうございました。

先日同年齢の画商さんが、「50を過ぎると梱包一つが一日がかりで、何をしてもすぐに疲れてしまう・・」というようなことを言われたが、まさに自分もそうで、なかなか疲れが取れない。

次回は常設展のようなものとして、池田満寿夫を主に展示いたします。

画像の作品は、曾我尾武治 蝶と瓶 1961 48.5×30.5
この作家は、西田武雄のエッチング研究所で活躍し、埼玉県桶川の疎開先のバラックで極貧のうちに亡くなっています。藤牧義夫とともに新版画集団に参加していたM氏が作品を収集していて、それらは現在和歌山に収蔵されています。
この作品は、遺族にあった版によって、当画廊が再版したものです。




2007年02月27日


 昨日は3週間ぶりの休日だったが、思うように休めず、少々疲労蓄積です。
作家はいつも真剣勝負なので、画廊もそれに答えてがんばっていると、緊張感を維持出来るのは2週間が限度のような気がします。

今年は池田満寿夫や大沢昌助の没後10年、その10年前が以前のバブルの始まった頃。20年前といえばもう大昔であります。
先の利上げの時に日銀総裁が「不動産投資の過熱を懸念・・・・」の発言をしていましたが、既に一部にバブル現象がおきているのではないだろうか。
美術については、「70年代が何でも高いバブル」「80年代が有名作家が高いバブル」、そして今回は、「さらに対象銘柄(作家)が絞られたバブル」ということなのかもしれない。

以前も今回もわれわれ零細画廊は蚊帳の外、関係ないかもしれません。しかも以前以上に格差が拡大している。
しかし、そこを何とかいい話題につなげようとすれば、ここ10年に参入した画家は別として、「以前高かった作家がまた高くなる」と言う大原則があるわけです。

タブローがそれなりの価格であるとすれば、版画があります。タブローの上昇に連動して、版画価格も多少の上昇を見るはずです。
オノサト、菅井汲、池田満寿夫、難波田、高松・・などの版画は、多少の価格上昇があるはずなのです。
失礼しました。







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