雑記帳

3.実作者としての自覚 2003.9.28

 評価などやめて絵を描きたまえ、これが挨拶だ   瑛九 

いつの時代も画家の生活は困難だ。しかし、画商はその答えを用意してはいない。
上向き加減とは言ってもまだまだ厳しい経済状態の中で、作家がネガティブな発言を繰り返すとなんともやるせない。
池田満寿夫は瑛九の博識と知性と親分気質に惚れて、毎日のようにアトリエを訪ねた。瑛九を挑発して論戦を挑んだのである。もう晩年の作家は、創作時間の割かれることに辟易として絶縁宣言をする。その際手紙にしたためたのが冒頭の言葉である。もう瑛九は、かつてのような評論家でもオーガナイザーでもアジテーターでもなかった、真に創作に没頭していたのである。池田の才能はいち早くそれを感得し、偉大な創作者となった。瑛九の晩年の作品の評価の高いのもそこにあるのだ。
私には、いまだ50年も前の言葉を借りるしかない。
昨夜、展覧会に来場された作家の言葉を聞いて思った。

蘭山美術館のオープニングレセプションの後、高揚した気分で書きました。後で訂正するかも知れません)
*元はセザンヌがエミル・ベルナールに宛てた手紙にある言葉。





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